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ss 公開見世物妻 2

 いつも拙作をお読みいただき、ありがとうございます。
 少しでも楽しんでいただければ幸いです。結構な確率な気もしますが、今回はぬるめなスカ要素となりますので、お食事中の方などは、 ご注 意くださいませ。(;>人<)



『ss 公開見世物妻 2』





 事務所で口淫奉仕をさせられたあと、香織は再び車に押込められ た。

繁華街で車から降ろされて、同じような雑居ビルで も、 今度はいかにも清潔で簡素な事務所に通される。

 白い室内に落ち着いた上品なインテリアで、内部には消毒薬の匂い が 漂っていた。まるで歯科医院のような室内には、少しメタボ気味な体型の中年男がいて、にやかな表情で『山田』と名乗った。

山田は口調も穏やかで、身なりも清潔できちんとし てい る。どこかの企業で役職持ちといっても通用するかもしれない。

 しかし、その愛想の良さが、どこか不気味でもあった。彼は気軽な バイ トの採用も告げるでもするように、香織を先ほどの事務所から、三千万で購入したと言った。

 香織の借金返済先は、この山田という男へ移るそうだ。

「さんぜ……!」

 しかも、当たり前のように一千万も足された金額に、香織は椅子か ら中 腰になった。

「こちらも商売ですから、利益がなくては。あなたの借金二千万に、 うち の利益を上乗せしたのは当然でしょう」

「で、でも……そんな、勝手に……」

「なに、うちは歩合制だし高給ですから、ご安心を。もちろん、どう して も嫌でしたら、先ほどの場所へお戻り頂いてもかまいませんが、条件は悪くなる一方ですよ」

絶句した香織に構わず、山田はテキパキと話を続け る。

仕事用だと携帯電話を一つ渡され、香織の生活費と して 支払われる金額や、基本的に普段は自宅待機で、連絡が入った時だけ指示に従えば良い……など。

具体的な仕事内容を教えてくれといっても、彼はつ かみ 所のない薄笑いを浮かべるだけだった。

「その時によって違いますからねぇ……。ま、おいおい解ってきます よ」



1・ 仕事の携帯は防水なので、風呂場でも常に持ち、鳴った時は必ず出ること。

 2・どんな状況や内容であろうと、指示には必ず従うこと。



 最後にこの二点だけ念を押され、拍子抜けするほどあっさりと、香 織は 自宅へ送り届けられたのだ。



2LDKの賃貸マンションの扉を開け、香織はま ず、リ ビングのソファーへ寝転がった。

時 刻は すでに夜九時。昼から口にしたのは、強制的に飲まされた精液だけだ。

 空腹のはずだが、胃がムカムカして何も食べる気 にな れない。ひたすら疲れていた。

「はぁ……」

 香織はイライラと、色素の薄い髪をかきあげる。

まだ五月だが、しめきっていた部屋の空気は生ぬる く蒸 して、澱んでいる気がする。しかし今の香織には、換気する気力さえもなかった。

 自分の身に起こった事は、あまりにも非日常すぎて、脳が千切れそ うな ほど腹立たしい。こうして寝転んでいると、全てが悪夢だったのかとさえ思えてくる。本当にそうだったら、どれだけ良いだろう。



「……?」

 ふと、香織の目はテレビ台へ釘付けになった。

今さらながら、見慣れない小型機械のようなもの が、テ レビ台の中央に設置されているのに気づく。近づいてよく見ると、小型ビデオのようだった。

「ちょ……なに、これ!?」

 玄関の鍵はきちんとかかっていたし、誰かが入った様子などなかっ た。 けれどこんなもの、午前中までは絶対になかった。

 気味の悪いカメラを外そうとした時、バッグの中で唐突に携帯が なっ た。聞き慣れない着信音を奏でるのは、さきほど山田から渡されたほうの携帯だった。

 カメラの寸前で手を引き、香織は渋々とバッグから携帯を取り出 す。

「……はい」

『どうもどうも。すいませんね、カメラの設置を言い忘れていました よ』

 呑気とさえ聞える男の声が、スピーカーから流れ出た。

「あなたがやらせたんですか!?」

『はい。それも仕事に必要ですからね~。他にもいくつか設置しまし たか ら、外したり動かさないでくださいよ。業務違反になりますから……で、さっそくですが、お手洗いにいってください』

「……え?」

『この電話は繋いだままで。さ、早く』

 有無を言わせぬ口調で急かされ、香織はトイレへ向かう。そして扉 をあ け、本日何度目かの絶句をした。

 きちんと掃除された洋式便所の床に敷かれたトイレマットの上に、 ビ ニール袋に小分けされたイチジク浣腸が六個も置かれていた。

「なんですか、これ……」

『イチジク浣腸ですよ。使ったことないですかね』

「し、知っていますけど……どうしてこれが、ここにあるのかとお尋 ねし たんです!」

 電話越しに答えながら、香織は羞恥に頬を染める。学生時代に酷い 便秘 で悩んでいた時期に、何度かお世話になったことがあった。

 スピーカーの向こうから、世間話でもしているような気楽な声が聞 え る。

『今からそれを、一個使ってください。今日は、排泄はトイレで構い ませ んから』

「ええ!?」

 そして香織はトイレの片隅にも、ちょうど便器を斜め下から映す位 置 で、ビデオカメラが設置されているのに気づく。

「で、でも……このカメラ、まさか写ってませんよね?」

『写さないカメラに、なんの価値があると? 無線で映像も飛ばせま す し、便利なもんです。あ、浣腸を入れるところも、ちゃんと写るようにしてくださいよ』

 軽い溜め息が聞えた。聞き分けのない子どもを躾けるような調子 で、山 田の声がやんわりと、だが少しだけ強くなる。

『初仕事ですから大目に見ますが、これからは余計なことを一々聞い たり しないでくださいね。ちなみに、五分以内に指示に従っていただけない場合は、外で待機している者が、お手伝いにあがりますよ。手間代とし て、報酬も半額になります』

 それだけ言うと、電話は切られてしまった。

「!!」

 急いでリビングに戻り、カーテンの隙間から外を覗くと、エンジン を停 止した車が止まっていた。どこにでもあるような乗用車は、香織が今日、散々に押し込まれた車だった。

「う……うぅ……」

 ガクガクと足を震わせながら、香織はトイレに戻る。マットの上に 並ん だビニールを一つとり開封するが、誰が見ているかもしれないビデオに向かって、自らの肛門にこれを抽入するなど、とても出来そうにない。

 そのまましばらく立ち尽くしていると、唐突に玄関のほうからガ チャガ チャと音がした。続いて何人かの足音が向かってくる。

「きゃあ!!」

 とっさに香織はトイレに飛び込んで内側から鍵をしめた。ドンドン と乱 暴に扉が叩かれ、ドスのきいた男の声が外から聞えた。

「初仕事の手伝いをするように、言われたンですがね」

 狭いトイレの中で、島田の言葉が本気だった事に、香織は震え上が る。

「このドア、開けてくださいよ。壊してもいいんですけど」

 今度は別の男の声だった。

「し、します! 自分でしますから!!」

 香織が悲鳴をあげると、扉を壊しそうな勢いのノックが止んだ。続 いて 外で、電話をかけているらしいやりとりが聞えた。

「ええ……はい、……はい。……奥さん。今すぐするなら、許すそう です よ」

「は、はい……」

 屈辱と恐怖と焦りで頭に血が昇り、目の前がチカチカする。全身に じっ とりと脂汗が噴き出て、歯がガチガチとなった。

 香織はゴクリと唾を飲み、ダークグレーのレギンスとレモン色の ショー ツを膝まで降ろす。見ず知らずの男達に、強制的に浣腸をされるくらいなら、自分でやるほうが幾分かマシだ。

 震える手は上手く動かず、小さなプラスチックのキャップを外すの に、 ひどく苦労をした。ようやく外せると、中身を零さないように片手で気をつけてもち、もう片手を洋式便器の蓋について腰を折り曲げる。少し ためらった末、目を瞑り思い切って尻をカメラレンズにむけた。足を少し開き、浣腸を持つ手を後ろに回す。

「っひ」

糸をひき絞ったような菊門へ、つぷ、とプラスチッ ク筒 の先がめり込んだ。覚えのある感覚だが、トイレの隅に置かれた無機質なレンズが、じっとこの姿を映していると思うと、喉がカラカラに渇い ていく。

「う、う……」

 硬く目を瞑り、膨らんだ部分をぎゅっと指で押した。

「ひいっ!」

 本来なら使用前に暖めるのに、冷たいままの薬液が、一気に直腸へ 押し 込まれる。薬液がじゅわじゅわと腸の中に滲みこんでいくのを感じながら、最後の一滴までも流し込んだ。

「く、ふ、ううう……」

肛門から細筒を引き抜いた途端に、猛烈な排泄欲求 が襲 い掛かってきた。

(え!? そんな……)

 これは特製なのか、市販物よりも明らかに効果がでるのが早く、強 烈 だった。

香織は肛門を引き締め、ふらつきながら、空になっ た容 器をようやく汚物入れに捨てる。下腹部がギュルギュルと音を立てて鳴り、激しい痛みで額に脂汗が滲だ。

「はっ、はぁ……う……」

 目の前の便器に腰掛け、今すぐにでも溶かされた腸内物と浣腸液を 排泄 してしまいたい。しかし……と、香織の血走った目が、涙を浮かべてビデオカメラを睨む。

 洋式便器に腰掛けての排泄なら、肝心な排泄物などは見えないだろ う。 しかし、もっとも恥ずかしいシーンを撮られるには変わりない。

「あ、あ、くうう……」

 また猛烈な排泄欲求の波に、香織はピンと両脚をそろえて立ち、尻 に ぎゅっと力を込めて肛門を引き締めた。背を反らせたり、前かがみになったりと、身体全体をクネクネと蠢かせ、必死で恥辱の時間を引き延ば そうと勤める。

膝までずり下ろした下着を直す余裕もなく、下半身 を丸 出しにして、いかにも排泄を我慢している様子も、しっかりと撮られてしまっているのだろう。

もうすでに十分すぎるほどの屈辱だったが、それで も肝 心の排泄となると、やはり躊躇してしまう。

(う、あ、ああ……も、もう、だめ……でも、でも……)

 腰をモジモジと揺らめかせながら、歯を喰いしばって必死で耐え る。し かし地獄のような時間に終りはなく、いつまでも耐えられるわけはなかった。

 ぷぴっと、香織の肛門から笛のような音が鳴る。

(ああ、やっぱり、だめ、我慢できないいいいいいい!!!!!!)

ついに香織は便器に腰掛けた。肛門の皺がぶわっと まく れ上がるのを感じる。この賃貸マンションのトイレにビデはついていたが、排泄音を誤魔化すメロディボタンまでは無かった。

(う、あ、あ、いやあああ!!)

 下手に耐え続けてしまったことが災いし、一気に噴き出た排泄物が 激し い音を立てて、便器の水へと落ちていく。

香織は、腹痛と屈辱に泣きながら排泄を続けた。



続く。

『ss 公開見世物妻 1』

こんにちは。相変わらずssを書かせていただいて いる、うさメープルです。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
今回は恥辱系で、少し強気な美人さんを主役にしてみようかと…。
宜しければ、お付き合いお願いいたしますv

『ss 公開見世物妻 1』
 
黒い合皮ソファーに案内された香織は、落ち着かな い気分で室内に視線をさまよわせた。
 夕方、スーパーで買い物をして帰宅したところ、玄関前で待ち構え ていたガラの悪い男たちに車へ押込められて、この雑居ビルの一室へ連行されたのだ。
足元のエコバックに視線を落とし、生ものや冷凍食 品を買わなくて良かったと、ついどうでも良い事を考えてしまった。
 男達の手際は実に鮮やかで、周囲に助けを求める暇もなかった。ま るでテレビドラマのワンシーンのようだったが、ここもVシネマで見るような、頭にヤのつく職業の典型的な事務所だった。
やや悪趣味なインテリアに、壁に掛けられた代紋の 布。窒息するような煙草臭が立ちこめ、天井や壁はヤニで黄ばんでいる。窓には同じように黄ばんだブラインドがピッチリと下ろされてい た。
奥には無人の大きな事務デスクが一つあり、部屋の 一画には大きな液晶テレビが置かれて、香織を連れてきた数人の男たちが、暇そうに画面を眺めていた。
(なんで私がここに……)
太腿の上で無意識に両手を組み合わせ、香織は何度 も同じ事を考えるが、どうしてもわからない。睫毛の長い大きな瞳に、困惑と不安が影を落としている。

香織はどうみてもこの場に不似合いな、三十五歳の ごく平凡な人妻だ。服装も白いカットソーに薄手のカーディガンにレギンス、革サンダルという平凡な普段着。薄い化粧を施した卵型の顔 は、間違いなく美人の部類に入るだろう。
純粋な日本人だが、全体的に色素が薄く、髪や目は 黒よりこげ茶色に近い。すんなりと長く伸びた手足に、豊満な胸元とふくよかな尻や見事にくびれたウェストが、余計に日本人離れした印 象を与えていた。
香織の向かいのソファーには、髪をオールバックに した壮年の男が座っており、この事務所内の代表らしい。中肉中背で、ダークスーツをきちんと着こみ、ネクタイも大人しい柄だが、鋭い 目つきはどうしてもカタギの人間には見えなかった。
「志摩健太郎さんの妻、香織さんですね?」
 唐突に男から尋ねられ、香織は飛び上がりそうになった。
「は、はい……」
裏返った声で返答をすると、男の口元が嫌な感じの 笑みを浮かべる。
続いてその口から告げられた言葉が、香織を凍りつ かせた。

「……にせんまん?」
 告げられた金額を、香織は鸚鵡返しに呟いた。
つまり一万円札が二千枚か。
高級外車や住宅ならともかく、いまいち現実感の伝 わらない金額だ。
「ええ。ウチから旦那さんに貸し出している金額が、利息を込みでも うそこまで膨らんでいましてね。いい加減に払ってもらわないと困るんですよ。旦那さんから聞いていませんか?」
「いいえ。何も聞いておりません」
 香織はきっぱりと首を振った。
「困りましたねぇ」
 男は大袈裟に肩をすくめて溜め息を吐いた。
「督促の電話を差し上げたいのですが、旦那さんとのご連絡がつかな くなってしまいましてね。それで失礼ながら、奥さんにご足労頂いたわけですよ。もしもの時には、貴女に支払って頂くというお約束です から」
 男の視線が値踏みするように香織の身体を這い、ゾワッと鳥肌が 立った。
「し、失礼ですが、何かの間違いではないでしょうか? 主人は先週 から出張中ですが、どこかからお金を借りて返さないうえに、私に黙っているはずもありません」
 精一杯に冷静さを装って答えたが、背中は冷や汗でじっとりと湿り 気を帯び、声はどうしても震えてしまう。
 五年前、旅先の恋愛で盛り上がった末に、二週間で決めた結婚は、 今では乾いたものだった。
夫婦として暮らすうちに、価値観や好みの違いと いった溝が、思った以上に深いことに気づいた。
憎むというほどではないが、夫にまるで魅力を感じ なくなったのは確かだ。同じ家に暮らしても、互いに必要以上はろくに口を聞かないようになっていた。
後から思えば、両親の反対を押し切って結婚を急い でしまったのは、三十を目前にして、周囲の友人たちが次々と結婚するのに、焦りを感じていたのもあるだろう。
子どもが出来れば状況も変わるかもしれないと、親 からはチクチク言われたが、授からなかったものは授からなかった。
それに、気が乗った時にだけ強引に求め、愛撫もろ くすっぽせずに自分だけ満足するようになった夫のセックスにも、随分前から嫌気がさしていた。
 そんな冷えた仲だったが、さすがに夫が闇金融で借金をしたあげく に、黙って妻に返済を押し付けて逃げる卑怯者……とまでは思っていない。

「……あの、私からも夫に確認をとって宜しいでしょうか?」
 香織が尋ねると、男が「どうぞ」と余裕たっぷりに頷いた。
バッグから携帯電話を取り出して短縮を押し、ドク ドクと心音を高鳴らせてコール音を待つが、聞えたのは……『この電話は現在使われておりません』という無機質なアナウンス。
「ちょ、ちょっと待ってください」
 香織は裏返った声で携帯を操作し、電話帳から一度もかけたことの ない夫の勤務先を選び出す。
 しかし応対に出た若い女の子は、夫がすでに退職済みであること を、あっさり告げた。
 香織は絶句して携帯を切った。
夫は一人っ子で両親はとうに亡くなっているし、親 しい友人関係も知らない。
挙式の招待客も、殆どが香織の側だった。夫の方 は、もう今では関係ないと言われた職場関係の上司くらいだ。
 何も知らない。五年間も夫婦だったのに、まるで知らなかったわけ だ。
夫が『闇金融で借金をしたあげくに、黙って妻に返 済を押し付けて逃げる卑怯者』だと。

 怒りと悔しさと悲しさで、頭がおかしくなりそうだった。
考えてみれば、夫の稼ぎは悪くなかったはずなのに 意外と浪費家で、そのくせ家計は自分が仕切ると譲らなかったのも、不仲の原因だった。
腸が煮えくり返りそうになりながら、必死で考え た。住んでいるのは賃貸だし、蓄えもそんなに……。
(いきなり一千万なんて、無理に決まってるじゃない!)
香織が管理しているのは、主婦になる前に自分が貯 めた分だけだ。それだって夫が何かと家計費を渡すのを渋ったせいで、随分と目減りしていた。すでに定年退職している両親に頼るわけに もいかない。
「でも……そもそも私は、借金に同意なんか……」
 香織は震え声で訴えた。法律を学んでいた友人から、確かこういっ た場合には、妻に支払い義務が生じる事はないと聞いた覚えがある。
 しかしそれを言った途端、男の口元は薄笑いを張付けたまま、目か ら笑みが消えた。部屋の温度が一気に三段階ほど低くなったようにさえ感じる。
「払ってもらえなきゃ困るんですよ。その金が誰の懐からでても、金 額さえ合っていれば、ウチは問題ないんでね。それから、これが借用書です」
 男が差し出した数枚の借用書類には、どれも確かに夫の字でサイン がされ、印鑑も押されていた。ただし金額は、合計をあわせても二百万に行くかどうかだ。
「これ……とてもおっしゃる金額にはならないと思うのですが……」
 香織がおずおずと指摘すると、男は愉快そうに笑った。
「うちはトイチですからね。旦那さんが最初に借りたのは、随分と前 のことですし、利息が膨らんでるんですよ」
「トイチ……って、十日で一割ってことですか!?」
「よくご存知で。それから、最近はあちこちで聞きかじった法律を振 りかざしてごねる客も多くてね……配偶者に支払い義務は無いだの、しまいには自己破産するぞと脅すなど」
 すっかり見透かされていた事に、香織はギクリと背筋を震わせた。
「そ、そう言われましても……やはり一度、弁護士の方に相談してか ら、後日に……」
 香織は立ち上がろうと腰を浮かせたが、いつのまにか後ろに立って いた男の部下に、肩を抑えられて再び着席させられる。レスラーのような体格をした若い男で、肩に食い込む手は万力のように強い。
 痛みに眉を寄せる香織に、向かいに着席している男は、悠然と話し かけた。
「なかなか度胸のいい奥さんだ。そういう女は好みだが、甘く見られ ても困るんでね」
 男の声が凄みを増した。
「風俗に行かせるなり身体のパーツを売るなり、回収方法はいくらで もあるんだ。あんたが自分で支払えないなら、こっちでやり方は決めさせてもらう」
「そんな……う、訴えますよ!?」
 香織はほとんど悲鳴混じりに叫んでいた。さっきまでテレビに注目 していた男たちも、今は口元をニヤつかせて自分に注目しているのに総毛だつ。
「ハハ、訴える……ねぇ。よく言われますよ。まったく、勝手に金を 浪費して破産した尻拭いを法律が守ってくれると信じてるような馬鹿が多くてね。こっちにはそれなりのコネとツテがあるんだ。そんな逃 げ道は楽に塞げる」
 ガタガタと震えて青ざめる香織に反して、男の口調は至極楽しげ だ。
「どのみち、行く末を決めるまで事務所からは出さないよ。アンタの 家族構成から口座にいくら入ってるかまで、こっちは全部知ってるんだ。とても払えそうな資産はないな」
 段々と荒っぽい口調になってきた男のセリフに、香織の顔からさら に血の気が引いていく。つづいて男は、香織の両親の住所に、銀行口座の番号や残高までも言ってのけた。
「そんな……どうして……」
「コネとツテだよ。権力者にはいつだって、ルールをいくらでも無視 できるフリーパスが用意されてるんだ」
「……」
 反論する気力までも奪われ、香織は黙りこくった。
 この個人情報に厳しい時代に、ここまで詳細な情報を手に入れられ ると見せ付けられては、警察に駆け込んでも無駄という気がしてくる。
「さて、どうする? 奥さんは女としてまだまだ価値があるが、ご両 親はだいぶ歳がいってるなぁ。健康状態はよさそうだから、二人をバラせばギリギリ回収できるか」
 香織の情報を記した書類を眺め、男はわざとらしくため息をつい た。
「う、うちの親まで巻き込まないでください!」
「じゃあ、奥さんに支払ってもらうしかない。ちょうど知り合いの店 が、奥さんみたいな年頃の美人を探してたんでね。合格すれば、今夜にでも紹介できる。そうしたら、うちの借金は解消。そっちで働きな がら返済すればいい」
 どうやら男は、香織を風俗にでも売り飛ばすつもりらしい。
「合格……? なにか審査でも?」
 それに合格したほうが良いのか悪いのかも解らないが、恐る恐る尋 ねた。
「見た目がよくても、ヘタすぎちゃ使い物にならないからなぁ。口の 具合だけでも良いからチェックしてくれとさ」
 男が目配せすると、香織の肩を抑えていた部下が、今度は冷や汗に 湿った腋を掴んで無理やりに立たせる。
 そして向かいのソファーに座る男の足の間に香織をしゃがみこませ ると、おかしくて仕方ないというように噴出した。
「恨むなら小ずるい旦那にしな。借り入れの時からあんたの写真を持 参して、いくらまでなら肩代わりにできるか聞いてきたくらいだぜ。あんた、とっくの昔から旦那に裏切られてたんだよ」
「!?」
 驚いて香織が目を剥くと、男がギロリと部下を睨み付けた。
「おい、余計なことを喋るんじゃねぇ!!」
 腹の底まで響くような怒声に、部下は縮み上がって頭をさげる。
「すいませんでした!」
(ひ、酷すぎる……)
 香織はこぼれそうになった涙を、ぐっと飲み込んだ。
つまりこの男も最初から、貸した二百万足らずを夫 から回収する気はなかったのだろう。利息が膨れ上がるまで待ち、それから香織を手に入れるつもりということだ。
「……口でしろということですか?」
 香織は男の正面に膝をつき、念のために確認した。
 黙って頷く男へ、香織は軽蔑の視線を向ける。
フェラで審査するということは、やはり風俗店らしい。嫌に決まって いたが、この事務所に監禁されたままでは、従うしかなかった。
「わかりました。でも、私の両親は巻き込まないでください」
腹をくくり、香織は男に言った。
こんな暴力的な空気を漂わせる男たちの中で恐怖は 感じているが、それよりも今は腹が立って仕方ない。
 もともと香織は、かなり勝気な性格だし、すでに三十五歳の人妻 で、初心な少女ではないのだ。これしきで泣き喚けば、夫だった裏切り者に、さらに負けるような気がした。
これも両親が結婚に反対したときに、素直に聞かな かった報いなのだろう。
 嫌々ながら香織は男のズボンに手をかけた。目の前の卑劣な男へ軽 蔑を込め、せめて毅然とした態度でいたいのに、いざとなると手が震えてしまう。
しかも周囲では男の部下たちが、舐めるような視線 で香織の一挙一動を観察しているのだ。香織がモタモタとベルトを外してファスナーをさげると、ボクサーブリーフの中心がすでに膨らん でいた。
唇を噛み、思い切って下着から性器を取り出す。
(え……)
現れたドス黒い性器を前に、ギクリと固まってし まった。外側の膨らみ具合から、すでに興奮しきっていると思いきや、まだ半勃起で下を向いた状態だったのだ。その状態でも、今まで香 りが見てきたどの男性器よりも長大だった。
「じっくり眺めてくれるな。そんなに気に入ったか」
男が野次を飛ばし、香織の吐息を吹きかけられた性 器が、みるみるうちに膨れ上がる。
「うっ!」
 顔にかかる熱気と、鼻腔に流れこんだ濃い雄の匂いに、思わず顔を しかめる。
「念のために言うが、解体されてパーツのバラ売りになるのが 嫌なら、歯を立てたりしようと思うなよ?」
「し、しません……」
 頭上から落ちる男の声に、香織は小さな声で答える。目を伏 せ、半開きの唇から舌を伸ばして亀頭の先端をチロチロと舐めた。生臭くてしょっぱい味が広がり、不快感と恐怖で吐き気がこみあげてく る。
「おお、なかなかいいが、あんまり焦らしてくれるなよ。俺も 忙しい身なんでね」
男が香織の髪を掴み、性器に押し付けるような仕草をした。し かし力はあまりこめず、あくまで香織の主導でやらせようというらしい。
香織は幹の根元を両手でしごきあげながら、舌を大きく動かし て必死に根元から亀頭までをベロベロと舐める。浮き出る太い血管をなぞるように舌を這わせ、尿道口に滲む苦い雫を舐めすすった。しか し、射精の気配にはまだほど遠く、口を大きく開いて亀頭を咥え、口内いっぱいで膨れ上がった肉塊をしゃぶる。
「う、む……ぐ、ぅ……」
中ほどまで銜え込むと限界で、先端に喉奥をゴリゴリと突か れ、嗚咽感が込み上げる。えづく瞳の縁に涙を浮かばせながら、懸命に性器へ舌を押し付けていった。
じゅぽじゅぽと隠微な音を立てながら頭を上下するたびに、唾 液が口から溢れて男根を伝い落ちていく。
 男は時々心地よさそうに息を吐くが、野太い男根はピクピク とかすかに震えるだけで、一向に欲望を吐き出そうとはせず、香織を息苦しさときつい雄臭で苦しめるだけだ。
 しまいに男は焦れたように舌打ちをした。
「ぬるいんだよ、奥さん。せめてこれくらいしなきゃ、及第点 はやれねぇな」
 そう言うと、男の両手がやおら香織の艶やかな髪を鷲掴み、 強引に上下させはじめる。
「んっ!? ぐぶっ! うぐっ!? ううっ、あぐぅっ! ぐぅぅっ!!!」
 喉奥を突き破られそうになり、苦悶に顔を歪める香織。口どころか顔ごと犯すようなイマラチオに、目を白黒させてサンダル履きの足をバタつかせ た。
だが、その哀れな抵抗を無視して、肉塊は容赦なく 埋めては引き抜かれる。
(息っ……ぐ、う う、苦しっ……!)
もう限界だ。死んでしまうと思ったときだった。奥 まで性器を突きこんだ状態で男の動きがピタリと止まり、口腔をいっぱいに膨らませていた肉塊が、さらにぐんと膨らんだ。
続いてあふれ出した熱い雄汁が、口の中を一気に満 たしていく。
「うぐッ!? ぐぐうっ! ふぐっ! ぐぐっ! うぐぷうううう うっ!」
 濃厚な精液が喉へ直接に流しこまれ、肉棒に口を塞がれたまま、香 織は窒息を免れようと死に物狂いで嚥下した。
(ぐ、ぐるじぃぃっ! い、息っ、ぃいっ! ひぐうううっ!)
 顔を上げ肉棒を吐き出そうとするが、容赦なく頭を押さえこまれ、 ジタバタもがく香織の手足も、複数の手たちに押さえ込まれる。
 苦悶の時間は永遠にも感じられ、次から次に打ち放たれる熱い汁が ようやく収まると、香織を押さえつける手が離れていった。
「ぶはぁっ! げほげほげほっ!! はぁーっ、はぁーっ……」
 開放された香織は、激しくむせこみながら、床に倒れこむ。顔中、 鼻水と涎と涙でベトベトになり、強烈な精液の匂いが口や鼻腔にまだ充満していた。
「こんなんでヘバってるようじゃ、この先は辛いぞ」
 イチモツをしまいこんだ男が、くっくと笑いながら部下へ顎をしゃ くった。
「まぁ、合格にしとこう。見世物屋に連絡をとりな」
「げほっ……ぇっ……見せ……?」
 香織は咳き込みながら、不穏な単語を聞き返そうとしたが、男は さっさと事務所を出て行ってしまった。

 続く

ss『淫らな手5 終』

 
 今回で、この話も終わりとなります。いつもお付き合 いを、誠にありがとうございます。^^
前の話がかなり過激でしたので、今回はずいぶん控えめ となりましたが。少しでも楽しんで頂ければ幸いです。


ss『淫らな手5 終』

「う、うぅ、ああ、あ……」
膣内をみっしり埋め尽くす圧迫感と愉悦に、雅美は喘い だ。
 開脚して固定されたまま、入り口から奥までを固い肉にこすりあげら れ、容赦ない激しさで突かれている。揺さ振られるたびに、充血した唇の端から唾液がこぼれ、顎まで伝い落ちる。
「あ、熱い……雅美さんの中、絡み付いて……」
 陸が息を弾ませ、せわしなく腰をふる。少年は初めての行為に興奮しき り、無我夢中といった様子だった。恥骨を打ちつけるように激しく突き入れ、肉と肉のぶつかり合う音が立った。
 一突きごとに子宮が揺さぶられ、絶頂までの階段を昇らされていく。
(ああ、あなた、許して……)
 今更ながら、夫しか許していなかった膣内を他の男に犯されて絶頂を迎 えるのに、罪悪感を覚えた。それでも内を燃やすような熱い肉の愉悦と、犯されているという興奮に、眼が眩むような快楽を覚える。
「あ、あ、あ、あ……っ」
迫りくる絶頂を掴む覚悟し、ぎゅっと眼を瞑った。胎内 に力が入り、全体に収縮した肉が、奥までおしこまれた雄にからみついて絞りあげる。
「う、ああっ!」
しかし初めて女性を感じる陸には、痛烈すぎる刺激だっ たようだ。あと一息で雅美が絶頂を迎えられるという寸前なのに、陸が悲鳴まじりの呻きとともに腰を震わせた。ゴム越しに若い性器が暴発す るのを感じる。
 何度も身体を痙攣させた陸が、悔しそうに呻いて、雅美の中から性器を 引き抜いた。ズルリと抜かれていく感触に、絶頂を掴み損ねた女陰が切なく蠢く。
「はぁ、はぁ……すいません。雅美さんの中が、気持ちよすぎて……」
 陸はティッシュを使ってゴムの始末をすると、非常に決まり悪そうに謝 罪した。
 犯されているにしては奇妙なやりとりだが、なんとなく慰めてやらなく てはいけないような気がして、雅美はあいまいに頷く。
 女陰は逃した快楽を求めてヒクヒクと蠢き続けていた。はしたない失禁 絶頂を晒して、興奮の極みにあり、そのあとで中途半端にまた欲情をあおられた女体は、耐え難く疼く。
 そして同じように悶えている者が、もう一人いるのに気づいた。いつの まにか直哉も、自分の性器をズボンから引き出して、激しくしごいていた。
「はぁ、はぁ……見てたら、ちょっと興奮しちゃって……」
 やはりバツが悪そうに告げる息子が、とても愛しく思えてきた。
 そもそもは、大間違いの行為だったには違いないが、それでも自分を拒 否する雅美のために、この状況であっても自分で欲を処理しようと、我慢しているのだ。
「直哉……口でなら、してあげるわよ」
 思い切って小声で言うと、息子がビクリと顔をあげた。
「……いいの?」
普段のマイペースぶりはどこへやら、おずおずと尋ねる 息子に、頷いて見せた。
「こんなになっちゃったんだ……」
 膝でにじり寄ってきた直哉が、縛られたままの雅美の口元へ性器を突き つける。
 幼い時に見て以来だった息子の性器は、思いがけず成長しており、先走 りでぬらぬらと光っていた。舌先を伸ばすと、塩辛いカウパー液の味がした。
「うっ!」
 直哉はビクリと驚いたように腰を引きかけたが、すぐにグイっと前へ突 き出した。雅美の頭を掴んで斜め横を向かせ、唇を割り開くようにして太い肉棒をねじこむ。
「んぐっ、ぐ、う……」
 唾液をたっぷり絡ませながら、舌で愛撫をすると、直哉がいっそう呼吸 を荒くした。口内で肉茎がぐんとふくらみ、先走りの味が濃くなっていく。
「雅美さん……俺も、もう一度……」
 上ずった陸の声に視線をむけると、彼は吐き出したばかりの雄をもう復 活させ、硬い刀身に新たなゴムをつけていた。
 陸は再び雅美の腰を掴み、ぬかるみきった秘所へ性器をうめこんでい く。
「んくううっ!!」
 口腔を雄肉に塞がれたまま、雅美はくぐもった悲鳴を漏らした。二人の 少年から同時に攻め抜かれるという初めての刺激的な体験に、電流のような快楽が全身を走る。
 欲情しきった雄から求められ、犯しつくされているのだと思うと、背徳 と罪悪感をもちながら、たまらない充足感と愉悦に満たされる。
 陸は、今度は激しく動こうとはしなかった。一度の射精で余裕を持った のだろうか。リベンジとばかりに、奥まで押し込んでから腰をゆっくりと回しはじめた。
「うう、んんくぅ」
 口淫奉仕を続ける喉奥で雅美がうめくと、飲み込みの早い少年は、熟女 の感じる部分を察したらしい。
 奥まで突き入れ、子宮口の窄まりを亀頭の先頭で嬲る。小刻みに突き上 げたり、八の字にねじりながら引き抜いたりと、熱心に快楽を引きずり出しにかかった。
 左右の乳首をつままれて、強くひねり潰される。濃い色に充血したグミ を思わせる突起は、少年の指にひしゃげさせられ、ますます感度を増していく。
「んぅうう!!」
 紅潮した頬に愉悦の涙を流しながら、雅美は自ら腰をゆらめかしてい た。
「っ、すごい、乳首をつねった途端に、中がぎゅって締め付けてきました よ。またすぐにイかされちゃうところでした」
 息を荒げた陸が、たてつづけに乳首をこねまわす。先端をつまんだまま 垂直に持ち上げると、柔らかくて大きな乳房全体が持ち上げられ、下から上までぬるぬると舐め上げられた。
「うううっ!」
「やっぱり、少し乱暴に犯されたほうが感じるんですね」
 少年は、片方の乳首から手を離し、かわりに結合部に近いもっと敏感な 突起をつまむ。
(あ、あ、そこは……)
 口を塞がれてしゃべれないまま、雅美が視線で許してと訴えるが、尖り きってひくついていたクリトリスを、思い切りつねられた。
「――――――っ!!!!」
 ぷしゃっ! と、尿口からまた飛沫があがる。膣肉全体が大きく脈動 し、埋め込まれた肉棒を愛撫した。
痛みと恥辱から、信じられないほどの快楽を与えられ、 つま先から頭まで桃色の陶酔感に染められる。
「ふぅ、母さん……こっちも、もっとしてよ……」
いつのまにか口元がだらしなく緩み、口淫奉仕がおろそ かになっていた。
直哉に髪を両手で掴まれ、膨らんだ亀頭に口腔粘膜をす りあげながら、喉奥まで容赦なく突かれる。呼吸すらままならず苦しさに喘ぐも、上下の口を貫かれながら、子宮と脳髄が蕩けそうな興奮を味 わっていた。
どちらの結合部からも、唾液と蜜をたっぷりと垂れ流し て、快楽に蕩けきっている。
「んぐ、ぐぐっ、ぐ」
 無我夢中で口内の性器に舌を這わせると、雅美の興奮と呼応するよう に、少年たちの律動が速くなっていく。
 パンパンと激しい肉鳴りを響かせて腰を打ち付けられ、頭をわしづかみ にされて、窒息するのではないかと思うほど乱暴に口を犯される。
 混濁した思考からは、もうすでにモラルも罪悪感も完全に消し飛んでい た。
 ただひたすら、肉欲のはけ口として犯されるのを求め、歓喜する牝と なっていた。
(あ、ああ、も、もう、だめ、イク、イク、いくううううう う!!!!!!!!!!!!)
トドメとばかりに子宮口を突かれ、雅美はガクガクと身 を震わせて、膣内での深い絶頂を味わった。
弾みで直哉の性器を喉奥まで強く吸引し、直哉が呻きを あげて腰を震わせる。
「うっ、出ちゃ……っ!」
「ぐぅっ!?」
 絶頂に身体を痙攣させている雅美の口内から、じゅぼんと音をたてて性 器が引き抜かれた。
「ふあっ! あ、ああ……っ!」
 目の前で唾液まみれの鈴口が震え、とっさに目をとじた瞬間、顔に生暖 かい粘液が飛び散った。ぶびゅるるるるっ!と、放出音が聞こえそうなほど、勢いよく射精される。
 頬にも鼻先にも噴きかけられ、半開きになったままの口へも、青臭い精 液が飛び込む。
「んぷっ、はぁ、ああっ!」
 顔面全体で息子の精を受けている雅美の胎内で、陸もほぼ同時に二度目 の精を放っていた。


―――今日は金曜日だ。夫は会社の送別会で遅くなるらしい。
「ただいま~」
 夕方。帰宅をつげる息子の陽気な声に、雅美はピクンと身を震わせた。
まだエプロンをつけてキッチンにいたが、夕食の仕度は あらかた済んでいる。あとは食器を出すくらいだ。
「お邪魔します」
 息子の後ろで、陸が軽く会釈した。彼が今日は泊まりにくると、息子か らあらかじめ聞いてある。夕食のメニューは、いつもと同じリクエストだった。
「あ……お帰りなさい。二人とも……」
 少年たちはキッチンにただようカレーのいい匂いに、鼻をヒクヒクさせ る。そして、流しの淵につかまって腰をもじもじさせている雅美の傍に近寄ってきた。
「言ったとおりに、こっちも準備しておいてくれましたか?」
 陸が耳元で囁き、タイトスカートの淵から手を進入させる。
「え、ええ……」
 ローターを埋め込んでいた秘所はぐちゃぐちゃに蕩けきり、ショーツが 陰部にべっとり張り付いていた。
 濃いピンク色のコードと先端についている小さなスイッチ部分は、オー ソドックスだがクロッチの脇から外に出して、太ももに医療テープで貼り付けている。
「ダメじゃん。スイッチ入ってないよ」
 直弥が口を尖らせ、いきなり一番強いモードでロータ-のスイッチを入 れた。たちまち膣内でヴィーンとモーター音がなり、振動をはじめたプラスチックの筒が、すっかり敏感になっていた粘膜をこすりたてた。
「ひぁんっ!」
 腰が砕けそうになり、雅美はたまらずにシンクの縁へ両手でしがみつい た。
「俺が朝、ちゃんと入れておいたのに、いつ切っちゃったのさ」
「だ、だって、ああああん!」
 これを入れたまま家事をこなし、スーパーへ買い物にも行った。
 さすがに外ではモーター音が気になってスイッチを切ったが、淫らな玩 具を咥え込んだまま歩いているのを知られたら……と、思っただけで腰がくだけそうになり、ヘロヘロになってようやく帰宅した。
 もう一度スイッチを入れたら、とてもキッチンに立ってなどいられな かっただろう。
「声が大きいですよ」
 陸が手近にかけてあったタオルを取り、雅美の口を縛る。
「むぐっ、う、ふうう……っ」
 同時に背後から直哉が腕を伸ばし、エプロンの上から胸を揉みしだきは じめた。
「早くメシも食べたいけど、母さんも我慢できないだろうし、今すぐ始め ようか」

…… あの翌朝、雅美は二人を叱ろうと思っていたが、結局はなしくずし に丸め込まれてしまった。
 なんのかんの言っても、最後は自分もしっかり楽しんでしまった後ろめ たさもあったし、最近は慢性的になっていた頭痛すらも、すっきり治ってしまっていた。どうやらストレスせいのものだったらしい。
 肌荒れも解消し、出張から帰って来た夫が、化粧でも変えたのかとマジ マジ眺めるほどだった。
 それで、たびたびこうして彼らが言う『一種のマッサージ』を受けてい る。
(でも……)
 どう言い繕おうと、詭弁には違いない。仮にも夫のいる身であり、しか も相手の一人は実の息子だ。彼らから犯されるように抱かれて喜ぶなど、道徳的にも人道的にも許されるものではないだろう。
 しかしどうやら、その背徳感にみちた彼らの手が、余計に雅美を淫らに 煽るようなのだ。もう、キッチンでする自慰ですら満足できなくなってしまった。
 一抹の不安を覚えながらも、少年たちに身体をまさぐられる雅美は、膣 奥からまた熱い蜜が滴り落ちてくるのを感じていた。


ss『淫らな手4』/…と乗っかり宣伝。

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

急に暖かくなったりと、なにかと体調を崩しがちな季節の変わり目です が、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

今回のssも、あと二回で終了予定ですので、もう少しお付き合い頂けれ ば光栄です^^





ss『淫らな手4』



「あっ、やめ……」

雅美が必死で脚を閉じても、ショーツを掴んだ少年の力 は強く、あっけなく引き降ろされた。ぐしょ濡れのクロッチ部分が内腿やふくらはぎにこすれ、透明な粘液の筋道が伸びていく。

縮れた毛が薄っすらと飾る下……脚の付け根にできた小 さな三角形の隙間に、陸の指が改めて捻じ込まれた。

「ぐしょ濡れの下着もよかったけど、今日はじかに触れて嬉しいです」

「いやっ! そんなこと……っ」

 ぬちぬちと蠢く指が、今度は直接に女陰をなぞりだした。

いけないと思うのに、何度も往復されるたびに、ゾワリ と下腹へ滲み出す快楽。雅美の身体は、自然とくねりだしていた。

半裸の肌はじっとりと汗ばみ、片方だけ飛び出した乳房 の先端はすっかり膨らんで尖り、あからさまな興奮を少年たちに見せてしまっている。

 同様に勃起したもう片方の乳首が、動くたびにパジャマの布に擦れて、 そこからもチリチリした快楽の小さな火花が沸く。股間をなぞる指が大きく滑ると、ヌチュリと湿った音が立つ。思わず唇が解け、溜め息のよ うな吐息が零れた。

「うわ……母さん、想像以上にエロイ……」

 傍観を決め込んでいた息子が呟き、ゴクリと唾を飲んだ。その声に、雅 美はハッと我に返る。息子とその友人の前で、あられもない姿を晒しているという事実を再認識し、耐え難い羞恥がこみ上げてくる。

「ほ、本当に、もうやめて!」

 悲痛な声で叫ぶと股間から指が外れ、僅かに白濁した蜜まみれのそれ を、鼻先へ突きつけられた。甘酸っぱい女蜜の匂いがムワンと香る。

「俺も直哉もまだ本当の経験はないから、雅美さんを喜ばせたくてネット で色々調べたんですよ。女の人が本気で感じると、これが白っぽくなるって聞いたけど、本当ですか?」

 陸は見せ付けるように、雅美の目前で粘液の滴る指をネチュネチュと動 かし、水あめのごとく粘らせる。

 雅美は答えられずに、紅潮した顔を必死で背けた。すると唐突に片脚を 抱えられ、膝を曲げさせられた。

「きゃあ!?」

 慌てて足を閉じようとしたが、とても逃れられない。

「おい、直哉。そっちも」

陸に促された息子が、もう片足を抱えて大きく開かせ る。曲げた両脚を二人にそれぞれ抱えられて大きく左右に開かされると、女の恥ずかしい部分を剥きだすポーズとなった。

「な、なにする気っ!?」

 慄く雅美に構わず、陸と息子は曲げた足に手早くビニール紐を巻きつけ ていく。

「せっかくですから、自分一人じゃ出来ない恥ずかしいポーズで、もっと 興奮させてあげますよ」

あらかじめ打ち合わせ済みだたのだろう。少年たちは実 に手際よく、左右の足を大きく曲げ開き、膝にビニール紐を巻いて縛る。その端はそれぞれ両手の拘束部分に絡ませると、雅美の姿勢は大胆な M字開脚になった。

「あ、あ……」

じゅわっと、意志に反して膣奥がまた熱く潤んだ。無理 やり拘束されて陰部をまさぐられ、恥辱のポーズを強いられている。犯罪でしかない行為なのに、自分でもあさましいと思うほど身体が火照 り、動悸が激しくなっていく。

少年二人は雅美をしっかり拘束すると手を離し、じっく りと熟女の半裸を眺め出した。直哉は性的に興奮しつつも、興味深々といった様子で。

陸の視線はそれより数段熱く、粘つくような欲情と執着 を孕んでいた。

「はぁ……はぁ……やめて……見ないで……」

蚊の鳴くような抗議も、疼く腰を揺らしながらでは、ま るで説得力がない。今度は触れられてもいないのに、紅鮭色の秘裂から濃い恥蜜が溢れ、会陰を伝いシーツへ糸をひいて滴った。

 不意に、陸が喉を鳴らして唾を飲み込み、露になっている乳房へむしゃ ぶりついた。乳房を喰いちぎられるのではないかと思うほど荒々しく吸われ、先端を舌でこね回される。

「あぅっ!」

もう片方もパジャマの上から大きな手で鷲づかみにされ る。五指の中で柔らかな胸脂肪がひしゃげては柔軟に形を変えていく。

「む……ぅ……軟らかい……」

乳房をチュバチュバと音を立てて吸う合間に、陸が恍惚 の声をあげる。久しぶりに感じる他人の舌は、頭の芯が揺れるような陶酔感を雅美にもたらした。

電車で雅美の身体をまさぐった手つきから、陸にこう いった経験がないとは信じがたかったが、夢中で乳房にむしゃぶりつく様子は、確かに余裕のなさを感じさせる。

強すぎる吸引や、容赦なく手指で揉まれる乳房は痛みさ え感じさせたが、それがかえって雅美の被虐心に火をつけてしまったらしい。

「んっ! ああっ!」

乳房の奥までジンジンと快楽の痺れが響き、思わず喉を 反らして、甘い嬌声をあげていた。

陸がボタンを引きちぎりそうな勢いで外し、飛び出した もう片方の乳房にも吸い付いた。

「母さんの胸、直に見ると大きいな」

 やや息を荒げた直哉が、感心したように呟く。

「なぁ陸。この前に見た、両方の乳首を一緒にしゃぶるヤツが出来るか も」

 どうやら息子は親の知らない間に、いかがわしい映像を大量にみていた ようだ。

「は、はぁ……こら、あんた、何見て……あああ!!」

 叱ろうとした雅美の双乳を、陸が両脇からぐっと中央に向けて寄せる。 唾液に濡れて赤く充血した乳首がこすれあい、甘い疼痛が走った。そして陸は二つの乳首を同時に口へ含み、左右に舌を動かして愛撫を始め る。

「あっ! あああ!!」

雅美の身体へのしかかり乳房をしゃぶる陸の下で、中途 半端に弄られ放っておかれている女陰が、ひくひくと震えている。

「んんっ、あ、ああ、あ……」

 焼け付くような膣内の疼きと、激しく吸われる乳首への快楽が、雅美へ 同時に襲い掛かる。激しく首を左右にふってやり過ごそうとしたが、とつぜん胸を放した陸に両頬をつかまれ、唇を塞がれた。

「んぐっ、うう……」

 雅美の口内へ舌をこじ入れ、執拗に舐める陸は、すでにさっきまでの余 裕さや冷静を失っているようだ。欲情に染まり興奮しきった雄の顔をしていた。

「は……雅美さん、こっちも舐めてあげますからね」

 口を離した陸が、舌なめずりをして身体をずらす。強制的なM字開脚 で、二枚の陰唇は細く口をあけ、真っ赤な奥の果肉をわずかに見せながら、ぬらぬらと濡れ光っていた。

「ん、あ……だめよ、陸く……っ!!!」

 れりゅんと、性器の表面を大きく舐められただけで、昂ぶりきっていた 雅美は軽く達してしまった。大きく口を開いたまま、声も無くビクビクと身体をひきつらせる。

 陸がもっと大胆に口をつけ、顔中をこすりつけるような勢いで舌を這わ せる。ぐちゅちゅぱと卑猥な水音をたて、ときおり膣口に唇をつけては、中身をぢゅぢゅっと吸い出す。

「ひゃんっ! あ、あああ、ああ、あああっ!!!! 強す……ぎ ちゃ……だめ、だめ……ああああ!!!」

「雅美さん、きもちいいです? エロイ汁がどんどん濃くなってくるし、 すごく美味しいですよ、ぢゅぢゅぢゅっ!!」

「んはあああああーーーーーーーーっ!!!!」

 長い悲鳴の尾を引かせ、雅美は真っ白な太腿を震わせて股間からブ シャっと薄黄色の飛沫を飛ばす。

「はぁっ、はぁ、あ、ああ……」

 まだ余韻に身体を震わせながら、雅美は茫然とする。消えてしまいたい ほどの屈辱と羞恥なのに、一方で脳髄が蕩けるほど甘美な陶酔も味わっていた。

 無理やり身体中を舐められて絶頂に達し、失禁までしてしまった。ヒク ンッと、大きく震えた陰唇の合間から、また濃い恥蜜の塊が零れ落ちる。

 陸が固い指を突き入れると、そこは粘着音を立ててなんなく受け入れ た。

「あ、ああっ!」

「すごい……本当に、こんなに熱くて吸い付いてくるんですね……」

 感極まったように言い、陸は三本に増やした指でグチャグチャと中をか き回す。

「っふ、あ、ああっ! あうっ! はぁん!」

 僅かに残る理性は拒んでいるのに、もうすでに声を殺すこともできず、 雅美は立て続けに喘いで不自由な身をくねらせた。左右に振るたびに、豊かな乳房がぶるぶる揺れ跳ねる。

「あうっ! ああっ! あああっ!」

 どれだけ想像力を逞しくしようと、自分の指で慰めるのと、他人に犯さ れるのでは、やはりまるで違うと、改めて思い知らされた。

 内部をまさぐる指は雅美の思い通りには動いてくれず、もどかしいが不 意打ちのような予測できない動きで翻弄する。

しかし陸の指が長くとも、最奥の子宮まではさすがに届 かない。入り口付近の粘膜への刺激へ嫉妬するように、雅美のもっとも感じる子宮口の周辺が蠢いていた。

「あぅぅ、あああ、あ……」

 歯を喰いしばり呻くが、さすがに自分器で犯してくれなど、口にできる はずもない。誰にも聞えないはずだった自慰なら、思う様卑猥なセリフを口走り、犯してくれと懇願できたのに……。

 ヌチヌチと体内で蠢く指を、膣肉がきゅうっと締め付ける。もっと太く て長く、雄雄しいもので埋めて欲しい……。快楽にぼぅっと霞む思考の中、つい本音が口をつきそうになっては慌てて耐えるのを繰り返してい ると、ついに陸のほうが根をあげた。

「広がるのにキツいし……うぁ……俺、もう早く入れたい……」

 指が引き抜かれ、カチャカチャと金属音をたててベルトを外す音が、妙 に生々しく聞えた。陸がトランクスをずらすと、中で膨張しきっていたものが飛び出てくる。

「ひっ」

 仰向けの雅美からでも見えたそれに、思わず息を飲んだ。陸は体格が大 きいからだろうか。赤黒くそそり立つ巨根は、夫のそれよりもはるかに大きく太い。そもそも臨戦態勢の男性器を見るのさえ、久しぶりだ。

「陸、つけるの忘れるなよ」

 直哉が、やや上擦った声でコンドームを手渡す。陸は受け取った避妊具 を性器に被せると、片手で長大なペニスを握り、雅美の性器に擦りつけた。

「ひぃっ!」

 さすがに声をあげ、雅美は精一杯身を捩る。

「や、やっぱり、だめよ! も、もうっ満足したからっ! やめて…… あ、あ……」

 言葉での返答はなく、片手で腰をぐっと固定され、陸はもう片手で握っ た性器を、蕩けきった膣口にこじいれ始める。

「あ、だめ、だめ、あ、あ、あああああああーーーっ!!!!!!」

 ぐぢゅんっと音をたて、問答無用で亀頭が膣穴に捻じ込まれた。十分に 慣らされていたとはいえ、久しぶりに挿入された本物の男性器は強烈だった。

陸はそのまま覆いかぶさるように体重をかけ、一気に性 器をほとんど根元まで埋め込む。

「はぁ、は……すごい……中が……」

 ようやく動きをとめた陸が、苦悶にさえ聞える呻きを漏らした。

「あ、あ、あ……」

 一方で雅美は大きく目を見開き、薄暗い部屋の天井を見つめていた。

(私、犯された……)

 普通なら、怒り狂うか泣き叫ぶか……少なくとも楽しもうとはしないだ ろう。

 しかし、少年と肉で繋がった部分から、自分でも驚くほどゾクゾクとし た愉悦がこみ上げてくるのを感じた。膣肉が勝手に蠢き、逞しい少年の肉を締め上げる。

「っく!」

 陸の上げた快楽のうめき声が、自分の肉体への素直な賞賛に聞えた。

(こんなの、ダメ……ダメなのに……息子の友達に、犯されて……)

 そう思えば思うほど、子宮が淫らな疼きを増す。

「あ、はぁ、はぁ……」

呼吸がいっそう荒くなり、いつしか雅美の腰は、淫らに 揺らめき始めていた。





続く。


…で、ついでに宣伝させてください。
次作「お母さん美津子」の中間報告です。
ざっくり言うと温泉地の宴会場でえらい目にあわされる美津子さんなのです。
旦那さんはすぐ隣で、酔いつぶれて寝ています。
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sample01.jpg

調子にのって色々詰め込んでいたら、収集がつかなくなってきてしまいまして。
このまま時間をかけていたのでは忘れさられてしまうなと危惧した鞘が、あいも変わらずうさのブログ人気に乗っかって、コバンザメ的にアピールしています。どうか、「いたな。こんなやつも。」と思い出してやって下さい。

もひとつ、宣伝です。
こちらは未確定なのですが、美津子さんもの出版の予定があって。
音声を入れる予定になっています。というか音撮りは終わっていて、ただいま編集中です。
うさの迫力ある長編シナリオに加えて、お母さんとエッチしてしまう感じの体験型ボイスドラマも入っています。ある程度スケジュールが読めてからじゃないと詳細は出せないと思いますが、声優さんもミキサーさんも頑張ってくれて。いい感じなんじゃないかと。おいおい音声サンプルとかもアップできればと思っています。
それでは、まったね〜〜!









ss『淫らな手3』

こんにちは、うさメープルです(^^)
唐突ですが、今回の話に出てくるカレー…特にストーリー上の重要ではな いのですが、華やかでもなく平凡ながら、大人子どもを問わずに人気のカレーというものに対し、私はなんとなく家族から愛される主婦のイ メージを持っていたりします。^^;
そしてうちの息子(久しぶりですが、彼も元気です)も、子どもの頃から 未だに大好きです。もっとも我が家は、市販ルーを使うごく平凡カレーですが。(笑)
それでは今回も、おつきあい願えれば幸いです。



ss『淫らな手3』

 雅美は自分の作るカレーには、密かに自信を持っている。
もっと手の込んだメニューも作れるが、色々と工夫やこ だわりがあるし、夫も息子もこれが一番好きだと言う。家に人を招いて食事をしたい時は、たいていこれを頼まれるほどだ。
 予定通り泊まりにきた陸と息子は、朝から仕込んだカレーを貪るように たいらげてくれた。
高校生の男の子というのは本当に底なしだと、雅美はほ とんど空になってしまった圧力鍋の中身を眺める。いつもより大目に作ったのに、これで夫まで夕食が必要だったら、カレー争奪戦の勃発だ。
夫はこの週末にかけて、京都へ出張中だった。オーソ ドックスだが、土産には大好物の生八橋を頼むと、雅美の贔屓の店まできちんと覚えていてくれた。
セックスレスになっていても、夫はやはり大切な家族だ と、ヒシヒシ感じた。

「久々に食べたけど、やっぱ雅美さんのカレーは最高です」
 陸が満足そうに溜め息をつく。
彼は汚れた皿をシンクにテキパキと運び、テーブルを布 巾で拭いてくれた。食べ終わるなりソファーでゴロゴロしている息子を、雅美は横目で睨み、爪の垢をせんじて飲ませたいと思う。
「あらあら、そんなに嬉しいこと言われたら、オバサン照れちゃうわよ」
食器洗いに勤しみながら、雅美は照れ笑いをした。自分 を「オバサン」と言うのはあまり好きではなかったが、なんとなく口にしてしまった。
「直哉も陸くんを見習って、たまにはお風呂のお湯でも張ってちょうだ い」
 声をかけると、直哉が口を尖らせてソファーから身を起す。
「陸~、あんまりウチでイイ子にすんなよ。母さんが調子に乗るから」
そう言って渋々と風呂場へ向った。驚くほどマイペース で奔放な直哉と、文武両道で礼儀正しい陸は、まるで正反対の性格だが、かえってそれが良いのだろうか。
 しかし、なんだかんだ言っても直哉も親孝行で優しい所がある。雅美が 体調を崩せば、率先して家事手伝いをしてくれ、落ち込んでいれば気遣ってくれる。
子どもや家庭の問題が多い昨今で、自分はとても恵まれ ていると思う。

 陸と息子が風呂を済ませた後、雅美も最後にゆっくりと時間をかけて入 浴をした。ゆったり入浴するのは美容にも良いと聞くし、心身ともにリラックスするので、夫の不在時は特に贅沢に時間をかけて入る。
 肌の手入れをして髪を乾かすと、もう十時近くになっていた。直哉の部 屋からは、ゲームの音と話し声が漏れ聞えている。二人とも、明日は寝坊する気なのだろう。
 雅美は寝室の入り、ダブルベッドを広々と一人で使う。
夜の営みが激減してから、シングル二つに変えようかと 思ったこともあるが、そうしたら全く無くなってしまいそうな気がして止めた。
(……私、普通だと思ってたけど、もしかして相当に淫乱?)
 灯りを消して布団にもぐりこみ、ふと昨日の激しい自慰を思い出してし まった。自分ではごく普通だと思っていたけれど、その認識がグラついてくる。認めたくないが、痴漢に興奮してしまったも同然だ。
(さすがにこんなこと、誰かに相談するわけにもいかないし……)
 布団の中で、指をそろそろと秘所に伸ばした時、壁の向こうから少年達 の大きな笑い声がした。ここの壁はそう筒抜けでもないが、トーンの高い声は通りやすいらしい。
ハっとして雅美は手を引っ込める。大声でも出すか彼ら が部屋を覗かない限り、自慰をしてもばれないだろうし、寝室で何をしようと勝手だ。
しかし、妙に後ろめたい気分だったし、それを押しのけ てまで続行したいという熱も沸かなかった。平穏で安全な寝室は、それほど雅美の身体を疼かせないのだ。
……こういうのは、もしかしたら淫乱とは、少し違うの かもしれない。
 そんなことを考えながら、うとうとと雅美は眠りに落ちていった。
「ん……」
 両手首に違和感を感じて、雅美は重たい瞼をあけた。妙に寝違えたの か、布団も蹴り飛ばしてしまったようで、少し寒い。
「あ、起きた」
 唐突に、息子の声がした。
「え!?」
雅美の両手首はビニール紐のようなもので戒められ、 ベッドの上部へ括り付けられていた。掛け布団は取られ、パジャマの前ボタンが半分以上外されている。
そして陸と直哉が、両脇に座り込んでいるのに驚愕し た。
「あ、あんたたち、何してんの!?」
 厳しく叱り飛ばそうとしたはずなのに、妙に上擦ってかすれた声しかで ない。
 手の戒めを解こうと身を捩ってもがくと、ボタンのほとんど外れたパ ジャマがずれ、乳房が片方ブルンと飛び出した。
「ちょっと! 悪ふざけにもほどがあるわよ! これ、早く解きなさ い!!」
 羞恥に頬を染めて怒鳴るが、少年達は悪びれる様子もない。
「おばさ……じゃなくて、雅美さん。こういうの、興奮するんじゃないで すか?」
 ニヤニヤしている陸から、思いもよらぬ言葉がかけられた。
「するわけないでしょ! 陸くんっ! あなたがこんな事する子だなん て、思わなかったわ!」
「俺も、雅美さんが痴漢されて、もの欲しそうに悶えて濡らしちゃう人だ なんて、ビックリでしたよ」
「……なっ! じゃ、あれはやっぱり……」
 目を見開く雅美を他所に、直哉が口を尖らせた。
「陸、ズリィ。抜け駆けしちゃってさ」
「満員電車で一緒になるなんて偶然があったんだし、念のために確かめた かったんだよ。もし直哉の早とちりや勘違いだったら、ヤバいだろ」
 二人のごく日常会話でもしているような平然が、雅美の混乱へいっそう 拍車をかける。
「直哉!? 陸くんも!! 勘違いって……一体、何言ってるのよ!」
 詰問すると、直哉は「うーん」と、頭をかいた。
「この前……母さんのすごいオナニーを見ちゃったんだよね」
「っ!?」
「わざとじゃなかったんだけど、バイトのシフト間違えて早く帰ってきた らさ、台所で母さんが……」
「やめて!!」
 とっさに雅美は叫んだ。目端に涙が浮かび、歯がガチガチ鳴る。ガツン と頭を鈍器で殴られたような衝撃だった。
まさか、息子に見られていたなんて……。止めておけば 良かったのに、欲望に負けてズルズルと悪癖を続けていた報いだ。
年頃の息子に軽蔑されるのも、無理はないだろう。母親 に失望し、手酷く痛めつけてやろうと思ったのだろうか。親友まで巻き込んで……。
そう思うと、いっそう身体が震えてくる。
「あ、あ……ご、ごめんね。直哉……こんなお母さんじゃ、軽蔑するわよ ね……当然よ……約束するわ。二度としないから……」
 声を詰まらせてしまった雅美を眺めおろし、陸と直哉は困ったように顔 を見合わせて、肩をすくめた。
「えっと……俺たちは別に、雅美さんを責めてるわけじゃないんです よ?」
 陸が言うと、直哉が頷く。
「そうそう。ただ、そうとう鬱憤が溜まってるんだと思って。陸に話し て、俺たちで解消してあげようと思ったんだ」
「―――――え?」
 目が点になると言うのは、きっとこんな時だ。
「ちょ、ちょっと!? 待ちなさい! なんでそうなるのよ!?」
 とんでもないセリフに、雅美は叫び声をあげた。
「だって欲求不満なんだろ? あの時、独り言でそういうのも言ってた し……親父が歳でキツイなら、俺が頑張らないと」
「あ、あんたって子は、なに考えて……」
 軽蔑されなかったのは幸運……だったのか、はたして怪しくなってき た。
 マイペースで明るい息子は、よく周囲から天真爛漫な子だと褒められて きたが、どこかずれた部分がある。そして今夜、それが『ちょっと』でなはく『相当激しく』なのが判明してしまった。
「親子だからこそ、あんただけは頑張っちゃいけないでしょう!」
 憤然と抗議したが、直哉にはそう響かなかったようだ。
「あーぁ、やっぱり。俺は気にしないけど、母さんは頭固いから、もしか したらそう言うかと思った。だから陸に来てもらったんだよ」
「はあ!?」
「そんじゃ陸に任せて、俺は見学とサポートだけにする」
 雅美の視線を向けられた陸は、苦笑して頷く。
「まぁ、マッサージの一種とか、そういう感じで、気楽に考えてくれれば 良いんじゃないですか?」
「そんなわけ……だ、だいたい、直哉の酔狂につきあうなんて、陸くんら しくもないわよ」
 最後の頼みの綱とばかり、雅美は必死で言い募った。
「直哉の勘違いで、変なことに巻き込んで悪かったわ。私も忘れるから、 もう部屋に戻って……きゃあっ!」
 陸の手が雅美のパジャマのウェストゴムを掴み、一気に引き摺りおろし た。とっさに両脚を強く閉じたが、スボンを膝まで下ろされ、薄水色のショーツが露にされる。
少年の指が下着の上から、恥骨の形をなぞるようにゆっ くり撫で下ろしていき、割れ目の先端までくると、指先をグリグリと突きたてる。
 あの満員電車の中でされた動きと、寸分たがわぬものだった。
「んっ」
思わず声が漏れ、雅美は慌てて唇を引き結ぶ。
剣道に従事し皮の厚くなった手指が、薄いショーツの上 から、敏感な肉芽をグニグニとこねる。
「直哉から聞きましたけど、ここを自分で弄りながら、もっと犯してって 叫んでたんですよね?」
 耳元で低く囁かれ、顔が一気に紅潮した。ジュワリと膣が潤い、ショー ツの股布に熱い染みが広がるのを感じる。
「そ、それ……っは……」
「昔から、雅美さんってマゾっぽい所があると思ってたんですよ。電車の 中で触った時も、嫌がりながらグシャグシャに濡らして悶えてたし」
「そんな……っ、変なこと言わないで! もう止め、はあああん!!」
 精一杯の虚勢を張って怒鳴る途中で、すっかり湿った布越しに、プクリ と膨れた肉豆をきゅっと摘まれた。とたんに痺れるような快楽に刺され、艶めいた悲鳴をあげて雅美は背を反らせる。
「止めてっていいながら、こんなに濡らしてクリトリスを勃起させて…… いやらしいなぁ。もしかして、電車の中で痴漢された事も、後で何度も思い出して興奮してたんですか?」
 布越しにいじりながら囁かれる卑猥なセリフに、雅美は返事もできず、 ただ唇をヒクヒク開け閉めして震えることしかできなかった。
 調子のいいことを言っているが、レイプも同然だ。こんな事は間違って いると、理性は頑なに拒否しているのに、ショーツにはとろみのある水分がどんどん吐き出されていく。
「だったら嬉しいです。雅美さんが満足できるように、頑張りますよ」
 そう言ってニヤリと笑った陸は、雅美の知る少年とは、まるで別人のよ うに嗜虐的な顔をしていた。

続 く

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